祥洲と墨集団翔 Sho 書作展「書と共に」10月31日(金)~11月8日(土)

台湾展覧会展示 四君子シリーズ

凛とした気品を持つ「蘭」

ほのかな香りと気品のある姿を君子になぞらえた「蘭」。
山奥の谷に、ひっそりと美しく咲く様が、清楚で控えめであることも好まれました。

四君子の中では日本で一番なじみが薄い花かもしれませんが、中国では儒教の祖である孔子が自らを蘭に例えたことからも、高貴さや気高さを象徴する花として尊ばれています。

真っすぐ誠実な「竹」
「竹」は天に向かってまっすぐと伸びている姿や、中空であることが正直で裏表のない高潔な人柄に例えられました。
また、一年を通して青々としていることから、生命力が高くおめでたいシンボルとされています。

長寿のシンボル「菊」

薬草としても用いられてきた「菊」は、長寿のシンボル。
また他の草花が枯れ始める秋に太陽のように明るく大輪の花を咲かせることから、生命力が強くおめでたいとされてまいりました。

忍耐と生命力の「梅」

冬の寒さの中に花を咲かせる「梅」は、忍耐強さや生命力の象徴です。
厳しい環境に負けることなく香りの良い花をつける姿から、清らかで徳の高い君子に例えられました。

【四君子とは?】

四君子とは、「蘭」「竹」「菊」「梅」を、徳のある気高い聖人君子にたとえた呼び方です。
もともとは中国で生まれた組み合わせで、「蘭=春」「竹=夏」「菊=秋」「梅=冬」とそれぞれの花が四季に当てはまることからも、東洋画の題材としても大変多く用いられました。

日本でおめでたい組み合わせというと、お正月飾りにも用いられる「松竹梅」のほうが一般的ですが、四君子はそれよりも少し控えめで、美徳や高潔さを表したものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

日本には江戸時代に伝わり、茶道具や着物の帯、食器などに描かれる吉祥文様として親しまれるようになりました。

展覽期間Opening Time: 2025/11/5(wed)-2025/11/29(sat)

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